都内でタスマニアデビル公開

多摩動物公園で11日、オーストラリア・タスマニア島だけに分布し、絶滅危惧種であるタスマニアデビル2匹の一般公開が始まった。黒い体色と胸の白い帯の模様が特徴だ。国内では20年ぶりの飼育となり、現在は同公園だけとのこと。アジアでも唯一だという。
体長は約60センチ。カンガルーやコアラと同様、生まれた子供を腹の袋で育てる有袋類のうち、肉食性としては最大だそうだ。かつては豪州全土で生息していたが、家畜を襲う害獣と疑われ減少。1996年以降、顔や口などにかみ傷による特異な腫瘍ができ、食べることが難しくなり死ぬ病気が広がり、絶滅の危機を迎えたという。
タスマニア州政府は2003年に保全プログラムを設け、飼育して繁殖した個体を、病気にかかった個体のいない地域へ野生復帰させる取り組みを進めてきたそうだ。13年からは豪州外の動物園での飼育を呼びかけ、アジアで唯一、同公演での飼育が決まったとのこと。
公開されたのは先住民族の言葉で「星」を意味する「マルジューナ」と「影」を意味する「メイディーナ」と呼ばれる2匹の雌。福田豊園長が経緯を説明した後、2匹が育ったタスマニア州の保護施設「トロワナ・ワイルドライフパーク」のアンドルー・ケリー園長が「日本の人たちが深く関心を持ち、嬉しく思う。2匹は社交的で好奇心が旺盛。将来は球で繁殖する機会があると思う」と話したという。
かみ傷による病気は他の動物によって付けられた傷が原因なのだろうか?絶滅の危機を避けるためにも国内でも繁殖が可能になればいいのだが。